ケヴィン・スペイシー「触りすぎた」過去の行動と現在の状況について語る
かつて『アメリカン・ビューティー』や『ユージュアル・サスペクツ』で2度のアカデミー賞を受賞した名優、ケヴィン・スペイシー。
しかし2017年、彼の過去の性的な不適切行為が次々と告発されたことをきっかけに、BBCのインタビューで自身の行動について語りました。
その後の裁判や法的問題、そして現在の状況について、詳しく見ていきましょう。
https://www.bbc.com/news/articles/cy00gykj13zo
性的不適切行為の告発と法的問題
2017年、俳優のアンソニー・ラップが14歳のときにスペイシーに性的な関係を迫られたと告発したことをきっかけに、次々と同様の告発が相次ぎました。
その結果、スペイシーは『ハウス・オブ・カード』から降板を余儀なくされ、当時撮影中だった映画『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド』では別の俳優に差し替えられるなど、一時的に活動を停止せざるを得ない状況に追い込まれました。
その後、スペイシーは2022年にロンドンの裁判所で性的暴行の罪に問われましたが、全ての罪状について無罪判決を受けました。
しかし、2008年の性的暴行疑惑をめぐる民事訴訟は現在も係争中です。
自身の行動を認める一方で、一部の告発を否定
スペイシー自身は、BBCのインタビューで、過去の行動について「触りすぎ」「境界線を越えていた」と認めています。
具体的には「性的な方法で人に触れていた」と述べていますが、「強制的な行為ではなく、相手が嫌がっているかどうかを確認していなかった」と説明しています。
一方で、一部の告発については「虚偽」だと主張しています。
例えば、2013年のオールド・ヴィック劇場での出来事について、俳優のルアリ・キャノンが不適切な行為を告発したのに対し、スペイシーは「全くの嘘」だと反論しています。
法的問題による経済的困難
スペイシーは、これらの法的問題により多額の費用を負担せざるを得なくなっており、自身の自宅がオークションに掛けられるほどの状況だと明かしています。
一部の著名人からの支持
一方で、スペイシーの復帰を支持する声も上がっています。
俳優のシャロン・ストーンは「ケヴィンが仕事に復帰するのを待ち遠しい。彼は天才だ」と述べ、ステファン・フライやリアム・ニーソンなどの著名人も同様の意見を示しています。
補足情報
スペイシーは2004年から2015年までロンドンのオールド・ヴィック劇場の芸術監督を務めていましたが、2017年の告発を受けて調査が行われ、「事実関係の裏付けはなかった」と報告されています。
まとめ
ケヴィン・スペイシーは、BBCのインタビューで自身の過去の行動について一定の責任を認めつつ、一部の告発は虚偽だと主張しています。
法的問題は複雑な状況にありますが、一部の著名人からは復帰を支持する声も上がっています。
スペイシー自身は、今後の活動再開に向けて前に進もうとしているようです。
ただし、経済的な困難も抱えており、今後の動向が注目されます。