「シックス・センス」の天才子役、ハーレイ・ジョエル・オスメント逮捕――天才子役の光と影
「シックス・センス」で世界を驚かせた天才子役、ハーレイ・ジョエル・オスメント。
あの「I see dead people.(死んだ人が見える)」の名セリフとともに、彼の名は映画史に刻まれました。
🥳🎈Happy Birthday Haley Joel Osment🎈🥳 #FilmHistory #TVHistory #OTD #HappyBirthday pic.twitter.com/0sbWtwuoUq
— x.GIGGLE.x (@Ladyred23__) April 10, 2025
しかし2025年4月、カリフォルニアのスキーリゾートで公衆酩酊とコカイン所持の疑いで逮捕されるというニュースが世界を駆け巡りました。
本記事では、オスメントの逮捕の詳細、過去の法的トラブル、子役から大人の俳優への転機、そして彼が直面した現代の有名人としての課題や家族との絆に焦点を当て、彼の光と影を多角的に掘り下げます。
逮捕の経緯と現在の状況
2025年4月8日、カリフォルニア州マンモス・レイクスの人気スキーリゾート「マンモス・マウンテン」で、ハーレイ・ジョエル・オスメント(37歳)が公衆酩酊(public intoxication)およびコカイン所持(cocaine possession)の疑いで逮捕されました。
警察によると、午後2時前に「酔った人物がいる」との通報を受け、スキーパトロールが対応。
その後、警察が現場に到着し、オスメントは現行犯で拘束されました。
その場での検査により、コカインの所持も発覚。
現在は保釈されており、モノ郡地方検事局が起訴の可否を審議中です。
初公判は7月7日に予定されています5。
この事件を受け、オスメントの代理人や警察は詳細なコメントを控えていますが、事件の背景には彼の個人的な困難も影響している可能性が指摘されています。
2024年初頭にはロサンゼルス近郊の自宅が山火事で全焼し、住居の再建や保険問題にも直面していたことが報じられています。
Former child star Haley Joel Osment hurled Jewish slurs at police as he was arrested for public intoxication and possession of a controlled substance at a California ski resort earlier this month.
— Oli London (@OliLondonTV) April 18, 2025
The actor hurled an antisemitic slur while branding a police officer a ‘N*zi’… pic.twitter.com/UhJ1p4HH9i
過去の法的トラブルとその影響
今回の逮捕は、オスメントにとって初めての法的トラブルではありません。
2006年、当時18歳だった彼は飲酒運転(DUI:driving under the influence)とマリファナ所持で逮捕されました。
この事故では車が郵便受けに衝突し、肋骨を骨折する怪我も負いました。
この時は罪を認め、3年間の保護観察、60時間のアルコールリハビリ、アルコール依存症自助グループ(AA)への参加、1,500ドルの罰金が科されました。
さらに2018年には、ラスベガスの空港でフライトを逃したことに腹を立て、航空会社職員に対して口論を起こし、警察が呼ばれる騒動もありました。
この時は逮捕には至りませんでしたが、彼の精神的なストレスや、かつてのスターとしてのプレッシャーがにじみ出る出来事でした。
オスメントのような元子役が大人になってからもトラブルに巻き込まれる例は少なくありません。
ハリウッドの厳しい環境や、突然の名声が心身に与える影響は計り知れず、彼自身も「普通の生活」への憧れや、業界のストレスについてたびたび語っています。
子役から大人の俳優へ――転機と挑戦
ハーレイ・ジョエル・オスメントは1999年、「シックス・センス」でアカデミー賞助演男優賞に史上2番目の若さでノミネートされ、世界的な名声を得ました。
その後も「ペイ・フォワード」「A.I.」など話題作に出演し、天才子役としての地位を築きました。
しかし、2006年にニューヨーク大学(NYU)ティッシュ芸術学部に進学し、ハリウッドから距離を置く決断をします。
当時のロサンゼルスはパパラッチやタブロイド紙による過剰な取材が横行し、彼にとって精神的な負担が大きかったといいます。
ニューヨークでの15年間は、家族や友人と過ごす時間を大切にし、演劇や声優業を中心に活動。
2022年以降は再びロサンゼルスに戻り、映画「Blink Twice」などで新たなキャリアを築いています。
彼は「もし楽しくなくなったら、いつでもやめていい」と両親から言われていたと語り、常に自分の意思でキャリアを選択してきたことを強調しています。
現代の有名人としての課題と家族の支え
現代のハリウッドはSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の普及により、かつてのパパラッチ文化が変化しました。
オスメント自身も「SNSの使い方に慣れるまで時間がかかった」と述べており、プライバシーと公のイメージのバランスに苦労したと明かしています。
彼は「自分の時代はインターネットが今ほど普及していなかった。今の若い俳優たちはSNS時代を生き抜いていて本当にすごい」と若手への敬意も示しています。
また、家族の存在も彼の支えとなっています。
妹のエミリー・オスメントも俳優として活躍し、兄妹で互いに助け合っていることを語っています。
Emily Osment and Haley Joel Osment's bond is stronger than ever. ❤️ https://t.co/yDFcDBgIIM pic.twitter.com/mxHeRcDPWv
— E! News (@enews) March 16, 2025
両親は彼に「普通の学校」に通わせ、芸能界以外の友人関係も大切にするよう促していました。
2024年の山火事で実家を失うという大きな喪失にも直面しましたが、家族とともに再出発を目指しています。
オスメントの現在と今後の展望
オスメントは現在も俳優業を続けており、映画やテレビ、アニメの声優など多岐にわたる活動を展開しています。
直近ではゾーイ・クラヴィッツ監督作「Blink Twice」への出演が話題となっています。
一方で、今回の逮捕や過去のトラブルが今後のキャリアにどのような影響を与えるのかは不透明です。
ハリウッドでは、過去にトラブルを抱えた俳優がリハビリや社会奉仕活動を通じて復帰する例も多く、オスメントも再起をかけて新たな一歩を踏み出す可能性があります。
彼の人生は決して順風満帆ではありませんが、子役時代から培った演技力や家族との絆、そして自らの意思で歩んできたキャリアは、今後の復活劇にも期待を持たせます。
ハリウッド子役の「その後」と社会的課題
ハリウッドでは、オスメントのように子役として一世を風靡した後、精神的・社会的な困難に直面するケースが後を絶ちません。
名声とプレッシャー、プライバシーの喪失、経済的な問題などが複雑に絡み合い、依存症や法的トラブルに発展することもあります。
近年は、子役の権利やメンタルヘルスを守るための法整備や支援体制が進みつつありますが、根本的な課題は依然として残っています。
オスメントの事例は、こうした社会的問題を考える上でも重要な示唆を与えてくれます。
まとめ
ハーレイ・ジョエル・オスメントの逮捕は、かつての天才子役が抱える現代的な課題と、ハリウッドの光と影を浮き彫りにしました。
彼の人生は決して平坦ではありませんが、家族や自身の意志、そして新たな挑戦への情熱が、今後の再起を後押しすることでしょう。
私たちが彼のニュースを目にする時、ただのゴシップとして消費するのではなく、子役や有名人が直面する現実や社会的課題にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
今後のオスメントの動向にも注目が集まります。