俳優・関貴昭さん、食道がんのため54歳で死去 – 俳優・声優として活躍
俳優の関貴昭(せき たかあき)さんが2024年4月15日、食道がんのため54歳で亡くなりました。
関貴昭さんは大河ドラマ『徳川慶喜』などに出演していた実力派俳優でした。4月23日に所属事務所の円企画は、関さんが「かねてから病気療養中でございましたが、去る令和6年4月15日、享年54歳で食道がんのため亡くなった」と発表しました。
関さんは長年にわたり映画やドラマに出演し、実力派俳優として活躍してきました。しかし、2023年から食道がんの治療を受けていたものの、病状が悪化し、惜しまれつつ生涯を閉じることとなりました。
<演劇集団円公式Xより>
報道発表にある通り関貴昭が逝去しました。1997年上演の『あらしのよるに』でオオカミのガブに新人で大抜擢。ひたむきな姿がたくさんのこども達のこころを掴みました。奇しくも今年GWに新作の『あらしのよるに』の上演。初代ガブの彼が劇場のどこか片隅で見守ってくれるはずです
— 演劇集団円 (@engekisyudan_en) April 23, 2024
写真:関貴昭と金田明夫 pic.twitter.com/9XBjg7wsOP
関貴昭さんの経歴と活躍
関貴昭さんは1970年大阪府生まれの俳優です。
1990年代から数多くの作品に出演し、演技力の高さから「実力派俳優」と評されてきました。主な出演作品には、大河ドラマ『徳川慶喜』『相棒』など、声優として『マダガスカル』のリコ役、スタジオジブリの『思い出のマーニー』などがあります。
関さんは俳優としての実力はもちろん、プライベートでも温厚な人柄で知られ、多くのファンに愛されていました。そのため、今回の訃報には多くのショックと悲しみの声が寄せられています。
演劇集団円での活動
関貴昭さんは演劇集団円に所属していました。
演劇集団円は1975年に設立された東京を拠点とする演劇集団で、俳優、声優、女優などのタレントを擁しています。
関貴昭さんは1997年に演劇集団円のメンバーに昇格し、舞台「嵐の夜に」「ハムレット」などに出演しました。演劇、ステージ、ドラマ、CMなど様々なジャンルの作品に出演していました。
関貴昭さんのボイスサンプル
円企画公式サイトの関さんのプロフィールページでは、彼の生前のボイスサンプルを聞くことができます。そこでは、彼の温かみのある低音のバリトン声を堪能できます。
ぜひ、公式サイトでサンプルを聞いてみてください。声優としても活躍していた関さんの演技力と声の魅力を感じ取ることができるでしょう。
東京アニメーションカレッジ専門学校の講師
関貴昭さんは、東京アニメーションカレッジ専門学校の声優コースの講師を務めていました。
![](https://topic.wooder.info/wp-content/uploads/2024/04/sekitakaaki.png)
同校のウェブサイトによると、関さんは「ステージ制作に精通し、様々な役柄を経験している」専門家として、総合的な声優養成コースの授業を担当していました。学生たちは、関さんの指導の下、プロの現場に近い実践的な学びを得ていたようです。
学生たちからは、関さんが熱心な指導で慕われていたことがうかがえます。関さんの公式X(Twitter)では、関さんの誕生日を祝福する投稿も見られました。
ありがとう😄 https://t.co/tqHuTIl3g1
— 関貴昭 Seki Takaaki (@takatter2) November 5, 2023
食道がんによる死去
関貴昭さんは2023年から食道がんの治療を受けていましたが、病状が悪化し、2024年4月15日に54歳で亡くなりました。食道がんは、食道の粘膜に発生する悪性腫瘍で、主な症状は嚥下困難、体重減少、胸痛などです。
食道がんは早期発見が難しく、進行が早いのが特徴です。治療法には内視鏡的切除、手術、放射線療法、化学療法などがありますが、予後は不良で、5年生存率は20%前後と低い疾患です。関さんの場合も、早期発見が難しかったことが、急速な病状悪化につながったと考えられます。
食道がんの現状
食道がんは日本で年間約26,000人が新たに発症しており、そのうち約21,700人が男性、4,600人が女性です。また、2019年には食道がんによる死亡者数が約11,600人に上りました。
食道がんは、肺がんや胃がんに次いで死亡率の高い癌の一つです。特に男性の発症率が高く、死亡率も高い傾向にあります。早期発見と適切な治療が重要ですが、症状が出にくいため、発見が遅れがちな特徴があります。
関貴昭さんの訃報を受けて
関貴昭さんの訃報に、多くのファンや関係者から悲しみの声が寄せられています。彼の演技力と人柄は多くの人々に愛されており、54歳という若さで亡くなったことに、多くの人が深い惜しみの念を抱いています。
食道がんは、早期発見が難しく、予後も悪い病気ですが、今後の医療技術の進歩により、より早期発見と効果的な治療法の開発が期待されます。
<Xでの悲しみの声>
54歳かぁ…若過ぎる。 ご冥福をお祈りします。
嘘だ!!嘘だと思いたい!!! どうして??信じられない!!! 再会出来ると信じていたのに…関さん…悲しいです!!
本当に悲しいニュースです。#関貴昭 さんの演技が好きでした。#食道がん という難しい病気に負けてしまったことが残念です。
Xより引用
まとめ
俳優の関貴昭さんが食道がんのため54歳で亡くなりました。関さんは長年にわたり映画やドラマに出演し、実力派俳優として活躍してきました。しかし、2023年から食道がんの治療を受けていたものの、病状が悪化し、惜しまれつつ生涯を閉じることとなりました。
食道がんは早期発見が難しく、予後も悪い病気ですが、今後の医療技術の進歩により、より早期発見と効果的な治療法の開発が期待されます。
御冥福をお祈りいたします。