ユーロビジョン2025で優勝した「JJ」とは?

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2025年5月17日、世界最大級の音楽イベント「ユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest)」の決勝戦がスイス・バーゼルで開催され、オーストリア代表のJJが見事優勝を果たしました。

彼のデビュー曲「Wasted Love」は、繊細なファルセットとドラマチックな演出で観客を魅了し、審査員票・視聴者票の両方で圧倒的な支持を獲得。

ユーロビジョンは毎年、音楽のみならず社会的な話題や国際的な議論を巻き起こしますが、今年は特にSNSの影響力や投票のドラマ、そして多様な国際情勢も絡み合い、例年以上に盛り上がりを見せました。

本記事では、JJの優勝の舞台裏からSNSでの熱狂的な反応、そしてユーロビジョンが現代音楽業界に与える影響まで、最新の情報と多角的な分析をお届けします。

JJと「Wasted Love」-勝利の理由と楽曲の魅力

JJ(本名:Johannes Pietsch)は、オーストリアの新星シンガーソングライターとして2025年にデビューし、ユーロビジョンの舞台で一躍世界的な注目を集めました。

彼の楽曲「Wasted Love」は、ポップとリリカルな要素を融合させたバラードで、感情の高まりとともにテクノサウンドへと展開する構成が特徴です。

歌詞は、満たされない愛(片思い)の苦しみを描き、主人公が「愛の海」に溺れながらも、過去にすがろうとする姿を表現しています。

作詞・作曲はJJ自身と、テオドラ・シュピリッチ、トーマス・ターナーが担当し、プロデュースには欧州の著名クリエイターも参加。

ミュージックビデオはウィーンの映像作家ヴェセリー・マレクが手掛け、「失恋の深い淵へのビジュアルジャーニー」をテーマに、ドラマティックな映像美で話題となりました。

この曲は2025年3月6日にリリースされ、国内外の音楽業界関係者やファンから高評価を獲得。

オーストリアの放送局ORFによる内部選考で代表に選ばれ、30名の音楽専門家とファンクラブ代表による厳正な審査を経てユーロビジョン出場が決定しました。

ユーロビジョン2025決勝戦の舞台裏と投票のドラマ

第69回ユーロビジョン・ソング・コンテストは、スイス・バーゼルのSt. Jakobshalleで開催され、37カ国が参加。

オーストリアはセミファイナル2を突破し、決勝では9番目に登場しました。

投票は例年通り、各国の音楽専門家(審査員)による投票と、視聴者によるテレボート(電話・ネット投票)が50%ずつ反映されます。

今年はスイスとオーストリアが審査員票で接戦を繰り広げ、最終的にJJが合計436ポイント(審査員258ポイント、視聴者178ポイント)で優勝を決めました。

特筆すべきは、視聴者票でイスラエルが297ポイントを獲得し、一時トップに立つなど、最後まで予測不能な展開となったことです。

事前のブックメーカー予想ではスウェーデンが圧倒的な本命とされていましたが、オーストリアが本番で逆転し、見事に勝利を収めました。

また、今年の大会は開催国スイスが決勝で視聴者票0ポイントという波乱もあり、ユーロビジョンならではのドラマとサプライズが満載でした。

SNS・インターネット上の反響とファンダムの熱狂

ユーロビジョンは近年、SNSの影響力が年々増大しており、X(旧Twitter)やTikTok、Redditなどでリアルタイムの感想や分析、ミームが飛び交う「デジタル現象」となっています。

2025年も例外ではなく、JJの優勝直後から「#Eurovision2025」「#WastedLove」「#TeamAustria」などのハッシュタグが世界のトレンド入り。

パフォーマンス動画やファンアート、リアクション動画が大量に投稿され、JJのフォロワー数は一晩で数十万人単位で増加しました。

RedditのEurovisionコミュニティでは、「感動的なパフォーマンス」「今年一番のサプライズ」「曲の構成が斬新」など、JJの楽曲やステージングを称賛する声が多数。

一方で、「スウェーデンやフランスが優勝候補だったのに」といった驚きや、「投票システムの公正性」について議論する投稿も見られました。

また、TikTokでは「Wasted Love」のサビ部分を使ったダンスチャレンジやカバー動画がバズり、ユーロビジョンのパフォーマンスが世界中の若者の間で“ミーム化”される現象も起きています。

ユーロビジョンと現代音楽業界-デジタル時代のスター誕生

ユーロビジョンは単なる音楽コンテストに留まらず、現代音楽業界の「新たな登竜門」としての役割を強めています。

SNSやストリーミングの普及により、アーティストは従来のレコード会社やラジオを介さずとも、グローバルなファンダムを築ける時代となりました。

特にTikTokやInstagramなどのプラットフォームでは、楽曲の一部がバイラル化することで一気に世界的な注目を集めることが可能です。

専門家によれば、「今や音楽の成功はレーベル契約やラジオヒットだけでなく、SNS上での拡散力やファンとのエンゲージメントが重要な指標」とされています。

ユーロビジョンのパフォーマンスは、単なる“放送”から“デジタル参加型イベント”へと進化。

ファンはリアルタイムで反応し、楽曲をリミックスしたり、独自のコンテンツを生み出すことで、アーティストの人気拡大に貢献しています。

今回のJJの優勝も、こうしたデジタル時代の音楽消費スタイルと密接に結びついていると言えるでしょう。

国際情勢とユーロビジョン-音楽がつなぐ多様性と議論

今年のユーロビジョンは、音楽的な話題だけでなく、国際情勢や社会的議論も大きな注目を集めました。

特にイスラエルの出場をめぐっては、アイルランド国営放送RTÉが参加の是非を提起し、70名以上の元出場者がイスラエルの排除を求める公開書簡に署名するなど、政治的な動きも見られました。

主催者側は「音楽を通じて団結する(United by music)」という大会モットーを掲げ、「異なる立場の人々が同じ舞台で歌うこと自体が平和の象徴」との見解を示しています。

こうしたスタンスは賛否両論を呼びましたが、最終的には多様な国・文化が一堂に会するユーロビジョンならではの「共生と対話の場」としての意義が改めて浮き彫りになりました。

ユーロビジョン2025の注目トピック

  • 2025年大会は、1956年の第1回開催地であるスイスに69年ぶりに“凱旋”した記念すべき年でした。
  • 参加国は37カ国。モルドバが直前で辞退し、前年と同数となりました。
  • 決勝のトップ10は、オーストリア(JJ)、イスラエル、エストニア、スウェーデン、イタリア、ギリシャ、フランス、アルバニア、ウクライナ、スイスの順でした。
  • 近年はオーストラリアやアゼルバイジャンなど、ヨーロッパ以外の国の参加も増え、グローバルイベントとしての存在感が高まっています。
  • セリーヌ・ディオン(1988年スイス代表)の特別メッセージも話題となり、往年のファンを喜ばせました。

ユーロビジョンに類似したアジアの音楽イベント

アジア・ソング・フェスティバル(Asia Song Festival)

韓国で2004年から毎年開催されているアジア最大級の音楽フェスティバルです。

アジア各国のトップアーティストが集結し、韓国の有名歌手だけでなく、日本や中国、東南アジア諸国の人気歌手も多数出演しています。

イベントは韓国の主要テレビ局だけでなく、日本や香港、マレーシアなど世界30か国以上で放送されており、国際的な音楽交流の場となっています。

2024年、日本からは富岡愛さんが出場しました。

韓国のQWER

アジア・パシフィック・ソング・コンテスト(Asia-Pacific Song Contest)

このイベントは、欧州のユーロビジョンのフォーマットをアジア向けに展開しようとした試みです。

2007年に欧州放送連合(EBU)がアジアの企業にフォーマットを売却し、アジア版ユーロビジョンの開催が計画されました。

その後、アジア太平洋放送連合(ABU)も「テレビジョン・ソング・フェスティバル」として類似のコンテストを計画していますが、ユーロビジョンほど大規模な恒例イベントには発展していません。

日本での議論と今後の展望

日本でも「アジア版ユーロビジョン」を開催しようという提案があります。

たとえば、日本の音楽賞である「日本レコード大賞」などの受賞者をアジア代表として送り出し、アジア各国のアーティストが一堂に会する国際音楽コンテストを実現しようというアイデアです。

これにより、アジアの音楽市場の活性化や国際的なプロモーションの機会拡大が期待されています。

まとめ

ユーロビジョン2025は、オーストリア代表JJの「Wasted Love」が圧倒的なパフォーマンスとデジタル時代のファンダムの力で頂点に立つ、歴史的な大会となりました。

SNSを中心としたリアルタイムの反響や、音楽業界における新たなスター誕生の仕組み、そして国際的な議論も交錯し、ユーロビジョンが単なる音楽祭を超えた「現代文化の交差点」であることを改めて証明しました。

今後もユーロビジョンは、音楽・社会・テクノロジーが融合する場として進化し続けるでしょう。

来年の大会や、JJの今後の活躍にも注目していきたいですね。

Wooder

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