ガミックス、ATEEZ・サンへの「つり目」ジェスチャーで炎上し謝罪

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日本の人気YouTuber「ガミックス」が、K-POPグループATEEZ(エイティーズ)のメンバー・サンをまねたダンス動画の中で「つり目」ジェスチャーを行い、人種差別的だとして大きな批判を浴びた。

問題の動画は批判の拡大とともに削除されたが、説明のないままの対応がさらなる反発を招いた。

そして4日後の2026年8月24日、ガミックスは黒いスーツ姿で謝罪動画を投稿し、サンさんやATEEZのファン、韓国のコミュニティに向けて頭を下げた。

この記事では、騒動の経緯と、「自虐的なユーモアだった」という釈明がなぜすんなり受け入れられなかったのかを、具体的な数字とともに整理していく。

騒動の経緯

今回の騒動の発端は、2026年8月9日にソウルで行われたアトレティコ・マドリード対マンチェスター・シティの親善試合にさかのぼる。

この試合でキックオフセレモニーを担当したのが、ATEEZのメンバー・サンだった。

サンはアトレティコ・マドリードのユニフォームを着用し、注目を集めるパフォーマンスを披露している。

この様子に反応したのが、登録者数112万人を抱える日本人YouTuber「ガミックス」だった。

ガミックスは8月20日、自身もアトレティコ・マドリードのユニフォーム姿で、ATEEZが同年6月26日にリリースした楽曲『BAD(バッド)』のダンスを踊る動画を投稿した。

ここまでは単なるファン的なリアクション動画だったが、問題はその最後に付け加えられた演出だった。

ガミックスは動画の締めくくりに、両手の指先で目尻を左右に引っ張り上げる、いわゆる「つり目」ジェスチャーを独自に加えたのである。

このジェスチャーはSNS上で瞬く間に拡散され、「人種差別的だ」との批判が殺到した。

ガミックスは批判が広がると、目立った説明のないまま問題の動画を削除している。

ところが翌21日に投稿した別動画では、目を細めながら「アジア人だから朝は目が開きにくい」といった趣旨の発言をし、これが火に油を注ぐ形となった。

批判の収まらない状況が数日続いたのち、ガミックスは8月24日に謝罪動画を投稿し、正式に頭を下げるに至った。

「つり目」ジェスチャーはなぜここまで問題視されたのか

今回の騒動を理解するうえで欠かせないのが、「つり目」ジェスチャーが持つ歴史的な文脈である。

指で目尻を吊り上げる動作は、欧米圏を中心に東アジア人の身体的特徴を戯画化して嘲笑する、代表的な人種差別表現として長年認識されてきた。

スポーツ選手や芸能人、ブランドの広告などがこのジェスチャーを使って謝罪に追い込まれるケースは、これまでも海外で繰り返し起きている。

つまりガミックスにとっては「ちょっとした振り付けの延長」だったとしても、受け手側にとっては差別の歴史を背負った記号として映る、という決定的なズレが存在していたわけだ。

しかも今回のジェスチャーは、ATEEZのサンという実在のアーティストの姿を模倣する文脈の中で行われている。

単独のギャグとしてではなく、「特定の人物をからかう動作」として受け取られやすい構造になっていた点は見逃せない。

この点で、今回の一件を「よくある悪ふざけ」で片付けるのは難しいと言えるだろう。

「自虐的なユーモア」という釈明は通用するのか

謝罪動画の中でガミックスは、次のように釈明している。

「僕自身もアジア人です。そして、あのジェスチャーは、自分自身を卑下する自虐的なユーモアとして使いました」。

つまり、自分も当事者であるアジア人だからこそ、差別表現をあえて自分に向けることで、その意味合いを和らげられるはずだと考えていた、という説明である。

この論理には一定の理屈があるようにも見えるが、実際にはSNS上で広く受け入れられなかった。

理由の一つは、ジェスチャーの対象が「ガミックス自身」ではなく、あくまでサンの姿を模倣する場面で行われたことにある。

自分を笑いのネタにする自虐と、他者のパフォーマンスを模倣する中で差別的な記号を持ち出す行為は、本質的に別物だという指摘だ。

さらに、ガミックスのフォロワー層には海外の視聴者も多く含まれており、コンテキストを共有しない受け手にとっては「自虐」というエクスキューズ自体が伝わりにくかった可能性もある。

当事者性を盾にすれば何をしても許される、という話ではないというのが、批判した人々の共通した論点だったと言えるだろう。

実際、SNS上では「自分自身をからかっているつもりなのか」「西洋人にでもなったつもりなのか」といった皮肉交じりの反応も見られた。

日本国内のX(旧ツイッター)でも、「日本人として恥ずかしいし、同じだと思われるのが嫌だ」といった声が投稿されており、批判は韓国側だけでなく日本国内からも上がっていた点は注目に値する。

急拡大する影響力と、繰り返された「炎上」

今回の騒動を語るうえで無視できないのが、ガミックスというYouTuberの近年の急成長ぶりである。

ガミックスは関西大学を中退して活動に専念し、2025年12月27日にYouTube登録者100万人を達成した。

その後も勢いは続き、現在の登録者数は112万人、総再生回数は5億回超に及ぶ。

特に大きな転機となったのが、2026年6月のサッカー・FIFAワールドカップだ。

日本対ブラジル戦を現地観戦していたガミックスが、敗戦に号泣する姿が中継映像に映り込み、海外のSNSで世界的に拡散された。

この一件をきっかけに、Instagramのフォロワー数は約25万人から200万人以上へ急増し、世界最大級のYouTuberであるMrBeast(ミスタービースト)とのコラボレーションも実現している。

つまりガミックスは、この1年足らずで一気に国際的な知名度を獲得した人物だった。

しかし、その急拡大した影響力の裏側で、リスク管理が追いついていなかった実態も浮かび上がる。

実はガミックスは、今回のATEEZ騒動のわずか1カ月前にあたる7月19日にも、Instagramに投稿した動画でサッカー選手のメッシを揶揄する演出を行い、世界的な批判にさらされていた。

この件については8月20日のYouTube生配信で「リテラシーが足りていなかった」と謝罪したばかりであり、その直後に今回のATEEZ関連の投稿が重なった格好だ。

短期間のうちに国際的な炎上を2度経験したことになり、グローバルな発信力に見合うだけの配慮が伴っていないという批判は避けられないだろう。

謝罪動画の内容と、その受け止められ方

8月24日に投稿された謝罪動画で、ガミックスは黒いスーツを着用し、正座した姿勢から額を床につけるようにして深く頭を下げた。

動画のタイトルは英語で「I sincerely apologize.(心より謝罪いたします)」とされ、内容は英語を中心に、韓国語字幕が付けられ、最後は日本語で締めくくられている。

謝罪の対象について、ガミックスは次のように述べた。

「傷つき、不快な思いをされたサンさんとATEEZのメンバーの皆さん、ファンの皆さん、そして韓国のコミュニティにいる皆さんにも謝罪します」。

多言語での謝罪や、深く頭を下げる姿勢からは、事態の深刻さを本人なりに受け止めている様子がうかがえる。

とはいえ、謝罪の「型」がどれだけ丁寧であっても、初動対応への疑問は拭い切れない。

批判が広がった当初、ガミックスは説明のないまま動画を削除するにとどまり、正式な謝罪までには数日を要している。

この間に投稿した動画で「アジア人の目」に言及したことも、火消しどころか炎上を加速させる結果になった。

謝罪の言葉そのものよりも、問題発覚から謝罪までの一連の対応にこそ、危機管理としての課題があったと見るのが妥当だろう。

ATEEZ側の反応と、報道の広がり方

今回の騒動について、ATEEZ本人や所属事務所であるKQエンターテインメントからの公式なコメントは、現時点で確認されていない。

スポーツソウル日本版やKstyle、Korea Herald、South China Morning Postなど、韓国語・英語メディアが速報として独自に報じている一方、日本国内の多くのニュースサイトは、スポーツソウル日本版の配信記事をそのまま転載する形で紹介している。

つまり日本語圏では、一次情報を独自取材した記事は多くなく、既存の報道を横並びで伝えるにとどまっているのが実情だ。

具体的な動画の再生回数や、批判コメントの総数といった定量的なデータも、現時点で公開されている記事の中には見当たらない。

今後、ATEEZ側や事務所からの反応、あるいは動画の実際の拡散規模を示す数字が公表されるかどうかは、注視すべきポイントと言えるだろう。

騒動のタイムライン

日付 出来事
2026年6月26日 ATEEZ、楽曲『BAD』をリリース
2026年7月19日 ガミックス、メッシを揶揄する投稿で国際的な批判を受ける
2026年8月9日 ATEEZ・サン、ソウルでの親善試合でキックオフセレモニーを担当
2026年8月20日 ガミックス、BADダンス動画に「つり目」ジェスチャーを追加して投稿/メッシ揶揄について謝罪配信
2026年8月21日 「アジア人の目」に言及する動画を投稿、批判がさらに拡大
2026年8月24日 ガミックス、ATEEZ・サンへの謝罪動画を投稿

知っておきたい関連情報

ガミックスの知名度が急上昇するきっかけとなったのは、前述のとおり2026年6月のFIFAワールドカップでの号泣シーンだった。

この出来事をきっかけに海外メディアからも注目され、世界最大級のYouTuberであるMrBeastから決勝戦のチケットを贈られるというエピソードも話題になっている。

こうした急速な国際的知名度の獲得は、次のような影響をもたらしたと考えられる。

発信の対象が日本国内のファンから、世界中の視聴者へと一気に広がった。

その一方で、海外の文化的な文脈やタブーへの理解が発信のスピードに追いついていなかった可能性がある。

短期間に2度の国際的な炎上を経験したことで、今後の活動における発信内容のチェック体制が課題として浮かび上がった。

なお「つり目」ジェスチャーをめぐっては、過去にも海外の著名人やファッションブランドが同様の理由で謝罪に追い込まれた例が複数あり、国際的な発信を行う上で避けるべき表現として広く認識されている。

まとめ

今回の騒動は、登録者112万人を抱える人気YouTuberの一つの演出が、国境を越えて大きな波紋を広げた事例だった。

「自虐的なユーモア」という釈明の是非はさておき、急拡大した影響力に見合うだけの配慮や初動対応が求められていたことは間違いない。

ATEEZ側からの公式な反応はまだ確認されておらず、今後の動向にも引き続き注目が集まりそうだ。

Wooder

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