ドコモの銀行「本人確認が未完了です」SMSは本物?偽メールの見分け方と対処法

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結論から言うと、「本人確認が未完了です|dポイントの失効について」というSMSやメールはフィッシング(偽メールで情報を盗む詐欺)です。

ドコモの銀行(ドコモSMTBネット銀行)の公式サイトが、2026年10月4日付でこの件名のSMS・メールに注意を呼びかけています。

同行は「取引規制」「規制解除・利用再開」などを理由にリンクから情報入力画面へ誘導することは一切ないと明言しており、同じような手口は9月にも確認されています。

届いた場合はリンクを開かず、本記事で紹介する見分け方で確認してください。

「ドコモの銀行」とは何か 商号変更の経緯

「ドコモの銀行」と聞いて、どこの銀行か分からなかった人もいるかもしれません。

これは、もともと「住信SBIネット銀行」という名前だったネット銀行です。

2025年10月1日にNTTドコモの連結子会社となり、ドコモと三井住友信託銀行による共同経営体制に移行しました。

その後、2025年12月19日に商号変更が発表され、2026年8月3日に正式に「株式会社ドコモSMTBネット銀行」へと商号が変わり、個人向けブランド名も「ドコモの銀行」に切り替わっています。

新しい商号の「SMTB」は、三井住友信託銀行(Sumitomo Mitsui Trust Bank)の頭文字です。

ちなみに、旧名称「住信SBIネット銀行」を指定した振込の対応は2026年10月28日(水)実行分までとされており、まさに今、旧名称から新名称への移行が完了するタイミングにあたります。

こうした大きな名称変更や組織再編のタイミングは、利用者の記憶が新しいサービス名に追いついていないぶん、詐欺の手口にとって都合のよい「隙」になりやすいという点は、覚えておいて損はありません。

今回確認されているフィッシングの手口

ドコモの銀行が2026年10月4日に公表した内容によると、確認されている件名は「本人確認が未完了です|dポイントの失効について」です。

本文では「取引規制」「規制解除・利用再開」「取引目的確認」などを理由に、記載されたリンクをクリックするよう促してきます。

リンク先の偽サイトでは、次のような情報の入力を求められます。

▶ ログインIDや各種パスワード

▶ デビットカードの番号・有効期限・セキュリティコード

▶ 認証番号表(ワンタイムパスワードの代わりに使う数字の表)に記載された数字

これらは、オンラインバンキングを不正に乗っ取るために必要な情報ばかりで、入力してしまうと口座から不正に送金される被害につながりかねません。

同行はこの手口について、「当行がSMSやメールのリンクからログイン・認証情報やカード情報の入力画面に誘導することは絶対にありません」と明言しています。

さらにさかのぼると、2026年9月19日にも「本人確認が未完了です|dポイント失効前にご確認ください」という、ほぼ同じ文面のフィッシングが確認されており、少なくとも1か月以上にわたって同じ手口が繰り返されているとみられます。

本物のSMS・メールとの見分け方

公式のSMS・メールかどうかは、送信元の番号とリンク先のURLで確認できます。

ドコモの銀行が公表している正規の送信元は、次のとおりです。

▶ 「0570」から始まる番号(3種類)

▶ ソフトバンク回線向けの「21787」「21433」「0032069000」

▶ 銀行代理業者経由で届く場合の「NOTICE」

そして、SMSに記載されるリンクのドメインは、netbk.co.jpまたはnetbk.jpに限られるとされています。

届いたメッセージの送信元番号やリンク先が、これらと一致しない場合は、フィッシングを疑ってよいでしょう。

注意したいのは、スマホの標準メッセージアプリでは、本物のSMSと偽のSMSが同じスレッド(やり取りの流れ)にまとめて表示されることがある点です。

送信元の表示名だけを見て「いつもの銀行からの連絡だ」と判断せず、リンクをタップする前に番号やURLを確認する習慣が重要になります。

本物と偽物の違いを、表でも整理しておきます。

確認ポイント 本物(正規) 偽物(フィッシング)の特徴
送信元番号 0570から始まる番号/21787/21433/0032069000/NOTICE 上記以外の番号・フリーダイヤルなど
リンク先のドメイン netbk.co.jp または netbk.jp 似た文字列の別ドメイン・短縮URLなど
リンク先での要求内容 リンク経由でログイン情報・カード情報の入力を求めることはない ログインID・パスワード・カード情報・認証番号表の数字を入力させる

よくある疑問に答える

Q. なぜ「dポイントの失効」を理由にしてくるのか

ドコモのサービスと統合したばかりで、dポイントとの連携に不慣れな利用者が多いタイミングを突いているためだと考えられます。

「ポイントが失効する」という損失を強調されると、冷静な判断より先に行動してしまいやすいという、詐欺の典型的な心理誘導です。

Q. 「SMS認証エラー」「SMSが届かない」という場合も詐欺?

これは別の問題である可能性が高いです。

口座開設やログイン時の本人確認で使うSMS認証が届かない、エラーになるといった相談も多く見られますが、これは商号変更後のシステム側の案内不足や、電波状況、迷惑メールフィルターなどが原因であることが多く、今回のフィッシング詐欺とは別の話です。

心配な場合は、届いたメッセージのリンクを使わず、公式アプリやブックマークした公式サイトから直接ログインし、通知設定やSMS認証の状況を確認してください。

Q. リンクを開いただけなら大丈夫?

リンクを開いただけで、個人情報やパスワードを入力していなければ、直ちに大きな被害につながる可能性は低いとされています。

ただし、偽サイトにアクセスした履歴が残ること自体を気にする人もいるため、不安であれば次の章の対処法を参考に、念のためパスワードの変更などを検討してください。

情報を入力してしまった場合の対処法

万が一、偽サイトにログイン情報やカード情報を入力してしまった場合は、できるだけ早く行動することが被害を最小限にするポイントです。

▶ ドコモの銀行のカスタマーセンターに至急連絡する(問い合わせ概要「詐欺・不審ログイン・メール・サイト等」、問い合わせ種別「不審メール・SMS・電話連絡」を選択)

▶ 公式アプリやブックマークした公式サイトから、通帳・取引履歴に身に覚えのない動きがないか確認する

▶ ログインパスワードや、同じパスワードを使い回している他のサービスのパスワードも変更する

▶ 入力してしまったカード情報がある場合は、カード会社にも連絡しカードの利用停止・再発行を相談する

同行に限らず、金融機関を名乗るSMS・メールへの対応に迷ったときは、リンクは使わず、自分で検索した公式サイトや公式アプリからアクセスするという基本を徹底すれば、多くの被害は防げます。

補足情報

ドコモの銀行は、2025年12月25日の資本再編で、ドコモが保有株の一部(約500億円相当)を三井住友信託銀行へ譲渡し、同行による第三者割当増資(約300億円)もすべて三井住友信託銀行が引き受けました。

結果として、議決権比率はドコモと三井住友信託銀行で50%ずつに調整されています。

このように大手2社が共同で経営する体制に変わったばかりの銀行であることも、フィッシング詐欺が「本人確認」や「規制」をダシに使いやすい背景といえるでしょう。

同種の手口は今後も形を変えて続く可能性があるため、件名や文面が多少違っていても、「リンク経由での情報入力を求められたら、まず疑う」という姿勢を持っておくことをおすすめします。

なお、セキュリティ関連の調査会社が2026年4月に公表した報告でも、SMSで金融・決済サービスを装う詐欺の割合が26.3%まで上昇したと指摘されており、同年4月から5月にかけては、送金アプリの画面に誘導する手口が急増したとも報告されています。

銀行一つの問題ではなく、スマホに届くSMSを起点にした詐欺そのものが増加傾向にあるという大きな流れの中で、今回のドコモの銀行を騙る手口も起きていると捉えると、日頃からの警戒がより重要に思えてきます。

まとめ

「ドコモの銀行」から届く「本人確認が未完了です」というSMS・メールは、少なくとも2026年9月と10月の2回、公式に注意喚起されているフィッシング詐欺です。

送信元番号が「0570」などの正規番号と一致するか、リンク先がnetbk.co.jp・netbk.jpかどうかを確認し、少しでも怪しいと感じたらリンクは開かないようにしましょう。

万が一情報を入力してしまった場合は、自己判断で様子を見ず、すぐにカスタマーセンターへ連絡することが被害を防ぐ一番の近道です。

Wooder

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