アイドル「ドレスコード」9カ月で5人目脱退 16歳・結音ちゆの契約違反、初期メンバーは1人に

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2026年8月23日、アイドルグループ「ドレスコード」の最年少メンバーである結音ちゆさん(16)が、「重大な契約違反」を理由にグループを脱退したことが発表された。

これで2024年11月のデビューから約9カ月の間に契約違反等を理由に脱退したメンバーは通算5人となり、結成時の5人体制はリーダー1人だけが残る状態になった。

SNS上ではファンから驚きと戸惑いの声が広がり、「運営体制そのものに問題があるのでは」という指摘も相次いでいる。

ここでは、これまでの脱退の経緯を時系列で整理しながら、なぜこうした事態が繰り返されるのかを考えていきたい。

ドレスコードとは 発足からわずか2年足らずの新鋭グループ

「ドレスコード」は、インフルエンサーの神楽ひなこさんがプロデュースするアイドルグループだ。

神楽さんは1998年8月22日生まれで、かつてアイドルグループ「夜光性アミューズ」のメンバーとして活動し、2024年3月に卒業した後、自らのプロデュースでこのグループを立ち上げた。

YouTubeとTikTokを合わせて300万人超のフォロワーを抱える人気インフルエンサーが手がけるグループということもあり、結成当初から大きな注目を集めた。

ドレスコードは2024年11月26日、東京・O-EASTで行われたイベント「HEROINES FES」で、百宮みもさん(リーダー・ピンク)、小鈴もゆさん(水色)、飛茉りのあさん(紫)、朝比奈まどかさん(黄)、宮園れなさん(緑)の5人体制でステージデビューを果たした。

それぞれにイメージカラーを持たせる、いわゆる「箱推し(はこおし、グループ全体を応援するファンの楽しみ方)」を意識した構成で、地下アイドル(ちかアイドル、小規模な会場を中心に活動するアイドルの通称)シーンの新鋭として期待されていたグループだった。

グループのキャッチコピーは「きみと始める、プリンセス育成計画」で、ファンと一緒にメンバーを成長させていく参加型のコンセプトを掲げている。

所属事務所は神楽さん自身が手がける「HEROINES」で、ドレスコードはその看板グループという位置づけだった。

9カ月で5人が去った脱退の軌跡

ところが、デビューからちょうど1年ほど経った2025年11月、事態は急変する。

2025年11月12日、初期メンバーの朝比奈まどかさんが「重大な契約違反」を理由に脱退した。

そのわずか2日後の11月14日には、同じく初期メンバーの宮園れなさんも同様の理由で脱退している。

年が明けた2026年5月24日には、飛茉りのあさんが「事務所規約違反」により卒業。

この時点で初期メンバー5人のうち、残るは百宮みもさんと小鈴もゆさんの2人だけになっていた。

さらに2026年7月29日、小鈴もゆさんまでもが「重大な契約違反」で脱退し、初期メンバーはリーダーの百宮みもさんただ1人となってしまった。

グループは同年5月16日に新メンバーとして16歳の結音ちゆさんを迎え入れていたが、その結音さんも加入からわずか3カ月ほどで契約違反による脱退となり、通算5人目の離脱者となった。

結音さんは自身のXで「私の至らなさにより、このような結果となってしまったことを深くお詫び申し上げます」と謝罪のコメントを残している。

発表日 メンバー 理由
2025年11月12日 朝比奈まどか(初期メンバー) 重大な契約違反
2025年11月14日 宮園れな(初期メンバー) 重大な契約違反
2026年5月24日 飛茉りのあ(初期メンバー) 事務所規約違反
2026年7月29日 小鈴もゆ(初期メンバー) 重大な契約違反
2026年8月23日 結音ちゆ(2026年5月加入・16歳) 重大な契約違反

繰り返される『重大な契約違反』の中身

ここで気になるのは、5件すべてに共通する「重大な契約違反」という言葉の中身である。

運営はこれまで一貫して具体的な違反内容を公表しておらず、これはアイドル業界において守秘義務やメンバー本人の保護を理由に一般的な対応とされている。

一般的に、地下アイドルの契約でよく禁止される行為としては、次のようなものが挙げられる。

運営を通さない無断でのSNS個人アカウント運用

運営を介さないファンとの個人的な接触や連絡先交換

恋愛関係の発覚(いわゆる恋愛禁止条項)

他事務所との無断交渉や引き抜きへの応諾

5件のうち少なくとも3件は発表からわずか1日から2日というスピードで公になっており、突発的な事案というより、運営側が把握してすぐに対応した印象を受ける。

筆者としては、理由を明かさない姿勢自体は業界の慣習として理解できる一方で、これだけ短期間に同じ文言での脱退が続くと、ファンが不信感を募らせるのも無理はないと感じる。

「重大な契約違反」という一律の表現は、メンバーごとの事情の違いを覆い隠してしまい、結果として運営全体への疑念を強める逆効果を生んでいるのではないだろうか。

もちろん、未成年を含む若いメンバーのプライバシーを守るという観点からは、詳細を伏せる判断そのものは間違っていない。

問題は、理由を伏せたまま同じ言葉を5回も使い続けることで、かえって「またか」という受け止め方をファンにさせてしまっている点にある。

せめて再発防止のためにどのような対策を取ったのかという、運営としての姿勢だけでも示すべきではないかと感じる。

プロデューサー神楽ひなこの手腕とファンの視線

神楽ひなこさんは、自身も元アイドルという経験を活かし、SNSでの発信力を武器にグループを牽引してきた。

実際、300万人超のフォロワーを持つ神楽さん個人の知名度は、ドレスコードの認知拡大に大きく貢献してきたはずだ。

興味深いのは、神楽さん個人のTikTokアカウントが220万人ものフォロワーを抱える一方、ドレスコード公式のTikTokアカウントは3万7000人前後にとどまっている点だ。

この数字の開きは、グループそのものよりも、プロデューサー個人のブランド力に注目が集まりやすい構造を物語っているように見える。

なお神楽さんは1998年8月22日生まれで、結音さんの脱退が発表された8月23日は、神楽さんが28歳の誕生日を迎えた翌日にあたる。

誕生日の直後というタイミングで、グループにとって5件目となる脱退発表が重なったことも、SNS上で話題を呼んだ一因だった。

しかし今回のように主要メンバーの脱退が9カ月間で5件も続くと、話は別だ。

SNS上では「初期メンバーがリーダーだけになった」という投稿が相次ぎ、一部からは「マネジメント側の課題も無視できない」「プロデューサーが個人の発信力を優先し、現場の管理や早期の問題対応が追いついていないのでは」といった指摘も出ている。

もちろん継続してグループを応援する姿勢を示すファンも少なくなく、SNS上の反応は賛否が入り混じっているのが実情だ。

個人としての発信力とグループ運営者としてのマネジメント能力は、必ずしもイコールではない。

神楽さんに求められているのは、これ以上の離脱者を出さないための、具体的な体制の見直しではないかと筆者は考える。

なぜ低年齢アイドルの契約違反は後を絶たないのか

今回脱退した結音ちゆさんは加入時わずか16歳で、10代のうちからステージに立ち、SNSでの発信も求められる立場にあった。

地下アイドル業界全体を見渡すと、10代後半から20代前半の若いメンバーが、十分な社会経験やプロ意識を積む前に契約という重い責任を負わされるケースは珍しくない。

学業や家庭環境との両立、SNSでの発信にまつわる線引きの難しさ、そしてファンとの距離感といった課題は、本人の自覚だけでなく、事務所側の教育体制が伴って初めて解決に近づくものだろう。

契約違反という言葉だけを繰り返し発表するのではなく、なぜ違反に至ったのかという構造的な要因に事務所側が向き合わない限り、同じ問題は今後も別のグループで再生産されかねない。

今回のドレスコードのケースは、一グループの問題にとどまらず、急成長する地下アイドル市場全体が抱える育成・管理体制の脆弱さを映し出す事例として捉えるべきだろう。

実際、10代のメンバーが所属する別の地下アイドルグループでも、規約違反を理由にした脱退が相次いだ例は今年に入ってから何件も報じられており、ドレスコードだけが特別なケースというわけではない。

むしろ業界全体として、契約時点での事前説明や、加入後のフォロー体制をどう強化するかという議論が急務になっていると言えるだろう。

止まらない離脱と、決まっている先の予定

皮肉なことに、ドレスコードにはすでに2027年1月3日、大阪の大型会場「Kanadevia Hall(カナデビアホール)」でのワンマンライブが予定されている。

約1年後の大舞台が決まっている一方で、直近の9カ月だけを見れば主要メンバーの半数以上が入れ替わっているというのは、外から見ると危うい綱渡りに映る。

ワンマンライブという大きな目標に向けて、運営がどのタイミングで新体制を固め、ファンに向けて安心材料を示せるかが、今後のグループ存続を左右する分水嶺になりそうだ。

少なくとも、これ以上「重大な契約違反」という言葉だけで説明を済ませる対応が続けば、ワンマンライブそのものの動員にも影響しかねないというのが筆者の見立てだ。

逆に言えば、あと4カ月あまりで大阪の大型会場を満員にできるかどうかは、今回の一連の脱退騒動をどう乗り越えるかにかかっている。

新メンバーのオーディションを行うのか、それとも現体制のまま少人数で活動を続けるのか、運営の判断ひとつでファンの受け止め方は大きく変わってくるはずだ。

補足情報 『箱推し』文化と初期メンバー消失のインパクト

地下アイドルのファン文化には、特定の1人を応援する「単推し」と、グループ全体を応援する「箱推し」という考え方がある。

ドレスコードはメンバーカラーを軸にした箱推し向けの設計だっただけに、初期メンバーがリーダー1人だけになった今回の状況は、グループのコンセプトそのものを揺るがす出来事だと言える。

実際、初期メンバーが総入れ替えに近い状態になった地下アイドルグループでは、過去にもファンの間で「推し変(応援対象を変えること)」が相次ぎ、動員数やCD売り上げに影響が出た例が知られている。

ドレスコードが今後どのような体制で活動を続けるのか、9月以降の動きにも注目が集まりそうだ。

まとめ

2024年11月のデビューからおよそ9カ月の間に、ドレスコードでは5人ものメンバーが「契約違反」を理由に姿を消した。

初期メンバーはリーダーの百宮みもさん1人のみとなり、加入から3カ月足らずで去った結音ちゆさんのケースは、問題がなお続いていることを示している。

具体的な違反内容が公表されないままでは、ファンの不安や運営への疑念は簡単には解消されないだろう。

神楽ひなこさんとドレスコードが、この先どのような形でグループを立て直していくのか、今後の対応が注目される。

Wooder

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