高級車7台所有女性YouTuber「あま猫」、日産ディーラーから入庫拒否 “下着洗車”投稿も再燃した炎上の中身
YouTube上で高級車を乗りこなす「車系YouTuber」の人気が高まる中、7台の高級車を所有することで知られる女性YouTuber「あま猫」が思わぬ形で注目を集めている。
きっかけは2026年8月25日に投稿された1本の動画だった。
愛車の日産GT-Rを修理に出そうとしたところ、正規ディーラーから「入庫拒否」を通告されたと本人が明かしたのだ。
さらに、この騒動は7月に投稿した下着姿での洗車写真が「露出が多すぎる」と物議を醸したこととも重なり、単なる客とディーラーのトラブルにとどまらない広がりを見せている。
「あま猫」とは何者か
あま猫は2020年からYouTubeで活動する車系YouTuberで、複数の高級車を乗り継ぐ様子を発信して人気を集めてきた。
2023年9月には顔出しに踏み切り、以降は素顔での動画配信を続けている。
現在所有する車両は7台にのぼり、レクサスやホンダNSX、フェラーリ、ランボルギーニ・ウルスSE、マクラーレンといった名だたる高級ブランドが並ぶ。
最初の愛車はスバルWRXだったといい、そこから徐々にラインナップを増やしてきた経緯がある。
直近では日産の名車GT-Rを2023年9月に新たに購入しており、これが今回の騒動の舞台となった。
あま猫のチャンネルでは、納車の様子や整備の様子、ドライブレコーダー(運転中の映像を自動で記録する車載カメラ)越しの走行風景などが定期的に公開され、車好きの視聴者から一定の支持を集めてきた。
所有車両の合計評価額は5000万円超えが当たり前とも言われており、豪華な車遍歴自体がチャンネルの大きな魅力になっている。
日産ディーラーとの関係はどこからこじれたのか
事の発端は2025年にさかのぼる。
あま猫はGT-Rの車検を日産の正規ディーラーに依頼し、その際にエアコンユニットを丸ごと交換する作業を受けた。
このとき、店舗の営業担当者からは「客の映り込みに配慮する」という条件付きで、店内の様子を動画で紹介する撮影の許可を得ていたという。
ところが後日、Instagram上に日産東京の社員を名乗る匿名アカウントが現れ、投稿済みの動画や写真を削除するよう求めてきたと本人は説明している。
この経緯について店舗側からは謝罪文が渡されたとされ、両者の間には一度小さな軋轢が生まれていたことになる。
現場の担当者レベルでの合意と、本社・広報レベルの判断がずれていた可能性がうかがえる出来事だ。
自動車ディーラーの現場では、来店客との会話の中で撮影の可否が個別に判断されることが多く、必ずしも全社的なルールとして統一されているわけではない。
そのため、担当者レベルではOKが出ても、後になって広報や上層部が問題視するというケースは決して珍しくないとされる。
あま猫にとっては「許可をもらったはずなのに」という不満が残る一方、企業側からすれば「想定より拡散力が大きかった」ことへの警戒があった可能性も考えられる。
“下着洗車”投稿が呼んだ物議
騒動をより複雑にしているのが、7月12日にInstagramへ投稿された洗車風景の写真だ。
あま猫はカルバン・クラインのブラレット(ブラジャーとキャミソールを組み合わせたような下着インナー)姿で愛車を洗車する様子を公開し、これが「露出が多すぎるのではないか」とネット上で話題になった。
批判を受けて本人は8月18日の動画で釈明し、「これけっこう普段使ってて、釣りとかにも着ていたんですけど、下着なんですか?」と述べ、あくまで普段着としてのインナーだと主張している。
下着かスポーツウェアかという線引きは受け手の感覚によるところが大きく、ファッションとして着用する人がいる一方で、洗車という「水を使う開放的なシチュエーション」で着用したことが余計に物議を招いた面は否めない。
意図せぬ形で下着かどうかの論争に発展したこと自体が、後の入庫拒否騒動への注目度を押し上げたとも言える。
インナーウェアやスポーツブラを普段着として着こなすファッションは近年珍しくなく、街中やジムで見かけることも増えている。
しかし「洗車」という水しぶきを伴う行為との組み合わせは、着用者の意図とは別に視覚的なインパクトが強く、SNS上で切り取られて拡散されやすい構図になっていた。
結果として、この投稿がきっかけで本人のチャンネルへの注目度が一段と高まり、その直後に飛び出した入庫拒否の告発が、より大きな話題として受け止められる土壌ができていたと見ることもできる。
入庫拒否の通告と“告発動画”の連投
転機となったのが8月25日の動画だ。
あま猫はGT-Rのエアコンに不具合が出たとして修理を依頼しようとしたところ、ディーラー側から「前回の入庫で当社によくない影響があった」という理由で入庫拒否を通告されたと明かした。
これに対し本人は「1人のユーザーとして利用しているだけだ」と強調しつつも、納得がいかない思いを動画で吐露している。
この最初の告発動画のあと、8月26日、8月28日と立て続けに関連動画を投稿し、さらに8月31日にはメンバー限定動画として4本目となる不満を語る動画を公開した。
短期間に同じテーマの動画を4本も連投したことになる。
それぞれの動画では、修理を断られた際のやり取りの再現や、過去の車検時とのサービス内容の違い、心境の変化などが繰り返し語られており、視聴者の間では話の内容自体が徐々に重複していく印象を受けたという声も出ている。
今回の騒動を理解するうえで押さえておきたいポイントは次のとおりだ。
▶ 2025年の車検時、店側の許可を得て撮影した動画の削除を後日求められていた
▶ 7月12日の下着姿での洗車投稿がSNSで先に物議を醸していた
▶ 8月25日の動画で入庫拒否を告発、以降4本の関連動画を連投
▶ 店側の「よくない影響があった」という理由の詳細は明らかにされていない
下の表に、これまでの経緯を時系列で整理する。
| 日付 | 出来事 |
| 2025年 | GT-R車検時に撮影許可を得るも、後日SNSで削除要求を受ける |
| 7月12日 | ブラレット姿での洗車写真をInstagramに投稿、物議に |
| 8月18日 | 洗車時の服装について「普段着」と釈明する動画を公開 |
| 8月25日 | 日産ディーラーからの入庫拒否を告発する動画を投稿 |
| 8月26日 | 関連する不満動画を追加投稿 |
| 8月28日 | 3本目となる関連動画を投稿 |
| 8月31日 | メンバー限定で4本目の不満動画を公開 |
視聴者の反応は厳しい声が目立つ
一連の動画に対して、視聴者からは同情よりもむしろ批判的な声が目立っている。
「超粘着質だな」「出禁も納得」「擦りに擦ってるね」といったコメントが並び、同じ話題を短期間に何度も取り上げる姿勢そのものに違和感を覚える視聴者が少なくないようだ。
店舗側の主張として「前回の入庫で当社によくない影響があった」という言葉が伝えられている以上、少なくともディーラー側が何らかのトラブルを感じていたことは事実とみられる。
それがInstagramでの削除要求のような広報対応の行き違いだったのか、来店時の別の事情だったのかは公表されていない。
筆者としては、影響力のある発信者が実名・実店舗名を出さずに「ディーラーから入庫拒否された」という情報だけを繰り返し発信するやり方は、視聴者に一方的な印象を与えやすく、慎重さを欠く面があったのではないかと感じる。
一方で、企業側も撮影許可を出した経緯がありながら後から削除を求めるなど、対応の一貫性という点では改善の余地があったようにも見える。
車系インフルエンサーと自動車メーカー・販売店との関係は、宣伝効果とブランドイメージの両面で今後も難しい舵取りを迫られそうだ。
近年はYouTubeやInstagramで「クレームを動画化する」というスタイル自体が一種のコンテンツになっており、視聴者を味方につけられれば企業側にプレッシャーをかける手段にもなり得る。
一方で今回のように、同じ主張を繰り返す動画が続くと「感情的な蒸し返し」と受け取られやすく、かえって発信者側の印象を悪化させるリスクもはらんでいる。
実際、コメント欄には初期の素朴な車好きとしてのキャラクターを懐かしむ声や、「昔のほうが応援したくなった」といった変化を惜しむ意見も見られ、ファン層の受け止め方にも変化が生じつつあるようだ。
今回のケースは、影響力を持つ個人が特定の企業を名指しで批判する際の伝え方や、どこまで私的なトラブルを公開コンテンツにするかという線引きについて、多くの発信者にとっても参考になる事例と言えるだろう。
補足情報:車系YouTuberと自動車メーカーの微妙な関係
高級車を扱うYouTuberの動画は再生回数を稼ぎやすく、メーカーや販売店にとっても宣伝効果が期待できる存在だ。
一方で、店舗内の様子や整備の詳細を撮影・公開されることは、他の来店客のプライバシーや店舗の営業ノウハウの観点からリスクにもなり得る。
実際、正規ディーラー各社は近年、撮影可能な範囲についてガイドラインを設けるケースが増えており、今回のような「一度は許可したが後から撤回する」といった行き違いは業界内でもたびたび話題になっている。
影響力の大きい発信者ほど、店舗側は歓迎と警戒の両方の感情を抱えやすい構図があると言えそうだ。
まとめ
高級車7台を所有する人気YouTuber「あま猫」が、日産の正規ディーラーから入庫拒否を通告されたと告発したことで、ネット上では賛否両論が巻き起こっている。
下着姿での洗車投稿がすでに物議を醸していたタイミングと重なったこともあり、批判的な意見が目立つ結果となった。
店舗側の言い分は公にされておらず、真相は現時点でははっきりしない。
今後、あま猫本人あるいは日産側から追加の説明があるのか、静かな幕引きとなるのか、動向が注目される。