MTV VMA 2026ノミネート発表 マドンナ最多11部門・BTSが5年ぶり主要候補
2026年8月18日(現地時間)、米MTVが「MTV Video Music Awards(VMA、エムティービー・ビデオ・ミュージック・アワード)」2026年版のノミネート発表を行った。
最多ノミネートを獲得したのはマドンナで、自身最多となる11部門に名を連ねた。
僅差でテイラー・スウィフトが9部門にノミネートされ、両者の争いに注目が集まっている。
さらに韓国発の男性グループBTSが楽曲「SWIM」で2部門にノミネートされ、5年ぶりに主要部門の候補入りを果たしたことも大きな話題を呼んでいる。
授賞式は9月27日、米ロサンゼルスのピーコック・シアターで開催される予定だ。
MTV VMAとは 今年の授賞式の概要
MTV VMAは1984年に始まった、優れたミュージックビデオやアーティストを表彰する米国の音楽賞である。
グラミー賞が主に楽曲やアルバムなど「音楽そのもの」を評価するのに対し、VMAは映像作品としての完成度やパフォーマンスの話題性を重視する点が特徴だ。
ファン投票によって受賞者が決まる部門が多いことも、VMAならではの魅力といえる。
今年で43回目を迎える2026年のVMAは、9月27日にロサンゼルスのピーコック・シアターで開催される。
同会場は収容人数7,100人を誇る大型劇場で、米国内でも屈指の規模の屋内ステージを持つことで知られている。
ロサンゼルスでVMAが開催されるのは2017年以来、実に9年ぶりとなる。
授賞式の模様はCBSで生中継されるほか、MTVとParamount+でも同時配信される予定だ。
ノミネート作品は現地時間8月18日(日本時間19日)に発表され、日本国内でも音楽ファンの間で話題となった。
▶ マドンナ:自己最多の11部門ノミネート
▶ テイラー・スウィフト:9部門、受賞すれば歴代単独最多記録に
▶ BTS:「SWIM」でSong of the YearとBest K-Popの2部門、5年ぶりの主要部門候補
▶ Best Dance部門が7年ぶりに復活
▶ 授賞式は9月27日、ロサンゼルスのピーコック・シアターで開催
マドンナが最多11部門ノミネート 短編映像「Confessions II – The Film」が原動力
今回のノミネートで最も注目を集めたのはマドンナだ。
新作アルバム「Confessions II」に合わせて制作された短編映像作品「Confessions II – The Film」が高く評価され、Video of the Year(最優秀ビデオ賞)やArtist of the Year(最優秀アーティスト賞)を含む合計11部門にノミネートされた。
これは今年のノミネート数として全アーティスト中最多である。
マドンナはサブリナ・カーペンターとの共作曲「Bring Your Love」でSong of the Year(最優秀楽曲賞)にもノミネートされているほか、7年ぶりに復活したBest Dance(最優秀ダンス賞)部門にも候補入りしている。
このほかBest Direction(最優秀監督賞)やBest Cinematography(最優秀撮影賞)、Best Visual Effects(最優秀VFX賞)など、映像制作の技術部門でも軒並みノミネートされた。
デビューから40年以上が経過してなお、映像表現の分野で最前線に立ち続けている点は率直に驚かされる。
単なる懐古ではなく、常に新しい表現形式に挑戦し続ける姿勢こそが、マドンナが今なお「最多ノミネート」を獲得できる理由だろう。
Video of the Year部門にはマドンナのほか、テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンター(「Tears」)、アリアナ・グランデ(「Hate That I Made You Love Me」)、ブルーノ・マーズ(「I Just Might」)、Gener8ion(「Storm Starring Yung Lean」)の計6組がノミネートされており、世代も国籍もジャンルも異なる顔ぶれが最優秀ビデオの座を争う構図となっている。
その中でも「短編映画」という形式で殴り込みをかけたマドンナの挑戦は、他の候補と一線を画す存在感を放っている。
テイラー・スウィフトは9部門 ビヨンセ超えの新記録なるか
マドンナに次ぐ9部門にノミネートされたのはテイラー・スウィフトだ。
楽曲「The Fate of Ophelia」がVideo of the YearやBest Pop(最優秀ポップ賞)をはじめ、複数の技術部門にノミネートされている。
特に注目したいのは、スウィフトの通算VMA受賞数がすでに30回に達し、ビヨンセと並んで歴代最多タイの座にあるという点だ。
もし今回のノミネートのうち一つでも受賞すれば、スウィフトは単独で歴代最多受賞者となる。
2024年にビヨンセの記録に並んで以来、音楽業界内外から次の一勝に注目が集まっていた。
記録更新がかかる授賞式になるという意味で、9月27日の本番は例年以上に見逃せない一夜になりそうだ。
スウィフトはArtist of the Year部門でもマドンナやアリアナ・グランデ、サブリナ・カーペンター、ブルーノ・マーズ、モーガン・ウォーレンらと並んでノミネートされており、Video of the Yearとの2冠を狙える立ち位置にいる。
ここ数年のVMAはスウィフトの独壇場という印象が強かったが、マドンナという大ベテランの復調によって、今年は久しぶりに接戦のムードが漂っている点も見どころだ。
BTS「SWIM」が5年ぶりの主要部門ノミネート
今回のノミネート発表で日本のK-POPファンの間で特に話題となったのが、BTSの快挙だ。
BTSは5枚目のフルアルバム「ARIRANG」のタイトル曲「SWIM」で、Song of the YearとBest K-Pop(最優秀K-POP賞)の2部門にノミネートされた。
BTSがSong of the Yearのような主要部門でノミネートされるのは、2021年の「Dynamite」以来5年ぶりとなる。
当時「Dynamite」はオリヴィア・ロドリゴの「drivers license」に惜しくも敗れたが、BTSはこれまでVMAでBest K-Popを2019年から2021年まで3年連続、Group of the Year(最優秀グループ賞)を2019年から2022年まで4年連続で受賞するなど、通算10回の受賞歴を持つVMAの常連アーティストである。
メンバーの兵役や個人活動が続く中で迎えた今回のノミネートは、グループとしての存在感が薄れていないことを改めて示す結果といえるだろう。
Song of the Yearという「大賞級」の部門に返り咲いたことの意味は大きく、単なるK-POP枠での評価にとどまらない実力が改めて認められた形だ。
「SWIM」が収録されたアルバム「ARIRANG」は、グループ全員の活動再開を見据えた作品として制作段階から世界のファン(ARMY)の間で注目を集めており、今回のノミネートはその期待に応える形となった。
同じSong of the Year部門にはマドンナ&サブリナ・カーペンターの「Bring Your Love」、PinkPantheress&ザラ・ラーソンの「Stateside」、RAYEの「WHERE IS MY HUSBAND!」、アニメ映画「KPop Demon Hunters」の劇中歌「Golden」(HUNTR/X名義)なども名を連ねており、受賞ラインは非常に読みにくい。
K-POP勢の躍進 BLACKPINK・LE SSERAFIM・KATSEYEも候補入り
今年のBest K-Pop部門は例年以上に激戦となっている。
BTSの「SWIM」のほか、BLACKPINKの「JUMP」、初ノミネートとなる新人グループCORTISの「REDRED」、KATSEYEの「PINKY UP」、そしてj-hope(BTS)が参加したLE SSERAFIMの「SPAGHETTI」がノミネートされた。
さらにBLACKPINKのメンバーであるLisaはソロ曲「Dream」でBest Pop、Best K-Pop、Best Cinematography、Best Editingの4部門にノミネートされ、個人としても存在感を示している。
K-POPというジャンル自体がVMAの中で一部門にとどまらず、Best PopやSong of the Yearといった主要部門にも進出し始めている点は見逃せない流れだ。
韓国発のポップカルチャーが北米の主流賞レースに完全に組み込まれつつあることを、今回のノミネートは象徴しているといえる。
そもそもBest K-Pop部門自体、BTSがYouTubeの再生記録を次々と塗り替えながらも主要部門で正当に評価されてこなかった状況を受けて2019年に新設された経緯があり、あれから7年で候補となるアーティストの層がここまで厚くなったことは感慨深い。
7年ぶり復活の「Best Dance」部門
今回のノミネートでもう一つの大きなトピックが、Best Dance部門の復活だ。
この部門は1989年から長年にわたって授与されてきたが、2019年を最後に休止しており、2026年は実に7年ぶりの復活となる。
ノミネートされたのはマドンナの「Confessions II – The Film」のほか、レディー・ガガとDoechiiの「RUNAWAY」、ハリー・スタイルズの「Aperture」、PinkPantheressとザラ・ラーソンの「Stateside」、テイト・マクレーの「Nobody’s Girl」など計7作品だ。
ダンスミュージックやダンスパフォーマンスを重視した作品が近年再び増えてきた背景を受けての復活とみられ、音楽シーンにおけるダンス回帰の潮流を裏付ける動きともいえるだろう。
レディー・ガガやハリー・スタイルズといったベテラン勢と、テイト・マクレーのような若手が同じ土俵で並ぶ点も、この部門ならではの見応えといえる。
主要アーティストのノミネート部門数を比較
今回ノミネートされた主要アーティストのノミネート数を一覧にまとめた。
| アーティスト | ノミネート数 | 主なノミネート作品 |
| マドンナ | 11部門 | Confessions II – The Film |
| テイラー・スウィフト | 9部門 | The Fate of Ophelia |
| アリアナ・グランデ | 7部門 | Hate That I Made You Love Me |
| サブリナ・カーペンター | 7部門 | Tears / Bring Your Love |
| ブルーノ・マーズ | 5部門 | I Just Might |
| BTS | 2部門 | SWIM |
マドンナとテイラー・スウィフトの2強に対し、アリアナ・グランデとサブリナ・カーペンターが7部門で追う展開となっており、上位陣の顔ぶりは近年のポップシーンをそのまま反映していると言えそうだ。
補足情報 VMAのトロフィーと投票の仕組み
VMAのトロフィーは「ムーンパーソン」の愛称で親しまれ、宇宙飛行士が旗の代わりにVMAのロゴを掲げたデザインが特徴だ。
これは1969年のアポロ11号による人類初の月面着陸にちなんだもので、MTV開局当初からのトレードマークとなっている。
今回発表されたノミネートのうち、多くの部門はファン投票によって受賞者が決まる仕組みで、投票は9月25日午後6時(米東部時間)まで受け付けられる。
ただしBest New Artist(最優秀新人賞)部門のみ、生放送当日まで投票が続けられる特別ルールが採用されている。
なお2026年のVMAでは司会者やパフォーマーの情報がノミネート発表時点ではまだ公表されておらず、続報の発表を心待ちにしているファンも多い。
まとめ
2026年のMTV VMAは、マドンナとテイラー・スウィフトという世代を超えた2大アイコンの一騎打ちに加え、BTSの5年ぶり主要部門返り咲きやBest Dance部門の復活など、話題が盛りだくさんの授賞式になりそうだ。
K-POP勢の存在感がますます大きくなる中、9月27日の本番でどのアーティストが栄冠を手にするのか、世界中のファンが固唾をのんで見守ることになるだろう。
続報が入り次第、改めて詳細をお伝えしたい。